センター試験

今年もまた大学入試センター試験の季節になりました。センター試験は昭和54年から全国共通第一次学力試験として始まり最初は国公立大学の入学者選抜のための学力検査でしたが、私立大学も参加し平成2年から大学入試センター試験となりました。私の子供たちは入試センター試験を受験しましたが、私が大学受験した時代は国立大学が一期校と二期校に分かれていた時代で一期校と二期校は入学試験日が違っていたので国立大学を2校受験することができました。ところが、センター試験になってからはその成績で受験できる大学が選抜されるようになって受験方法としては厳しい時代になったと思います。また、マークシート式の試験というのも無味乾燥的な試験で頑張ってきた受験生には機械的な選抜方法でかわいそうな気もします。今は自分の子供も受験とは関係なくなって10年以上が経過し内容的にはどうなっているのか良く分かりませんが、受験生にとっては厳しい試験であることには変わりないものと思われます。

センター試験と言えば北海道は今年も天候が悪いようで当日の交通が心配ですが、いつも試験当日に合わせたように冬将軍が活躍し交通に支障が出ます。受験生は試験当日に体調を整えて最高の状態で臨めるように調整していますがいつも悪天候やインフルエンザの流行に悩まされます。古い話ですが私が大学受験した年も大雪で酷い目にあった思い出があります。札幌から帯広まで汽車で4時間くらいの予定で朝札幌駅に到着するとなんと大雪のため予定の路線が不通になり復旧の目途がつかないとのこと。帯広まで行くには北の方面を大回りして北海道をほぼ半周するようなルートしかないとのことでしたが、翌日試験日なのでとにかく出発するしかないと思いその汽車に乗りました。案の定、汽車の中はすし詰め状態で通路に座ったまま延々14時間くらいかかりやっと帯広から一時間くらいの場所の町に到着しましたがそこで翌朝まで出発しないとのこと。でも今日中に到着しなければならないと考えていた私は同級生3人とたまたま乗り合わせた社会人の人と一緒にタクシーで帯広に向かい到着したのは結局夜中の1時ころでした。大変な旅でしたが途中トイレタイムにみんなが降りた小さな町では駅前に電話ボックスが一つしかなく(当時は携帯電話なし)長蛇の列ができ、駅前に一軒しかない雑貨屋さんは始まって以来の大繁盛で賞味期限ぎれのソーセージやカップラーメンが飛ぶように売れていたという今思えば楽しい思い出もあります。

3月に二次試験があるので一次試験が今の時期になっているのだとは思いますが12月中に実施するとか、諸外国のように新学期を秋に始まるようにしてあげたら受験生は余計な心配せずに受験に集中できるものと思います。

センター試験を管轄する省(文部省?)の担当者は自分が受験生になったつもりで企画してほしいものですね。