幸福指数

先日ラジオで幸福指数の話を聞きました。国連が世界幸福度調査をやっていて、2006年から世界150ヶ国で3年間各国約1000人にアンケート調査を実施するものらしいです。上位はフィンランド、ノルウェー等北欧中心のヨーロッパ、次にパナマ、ガテマラ、コロンビア等の中南米の国々が続き日本はなんと54位ということです。この調査結果は一人当たりの経済力と比例しているといわれているようです。経済力的にみれば中南米より日本の方が明らかに上のような気もしますが、実際の順位は日本はそれほどよくないようです。どうして日本がこんな順位にいるかというと日本人の国民性は案外悲観的であるのに対し、中南米の人たちはほとんどが楽観的であるため何についても肯定的でアンケート結果もいいことが多いようです。同じことに対しても人により感じ方が違うということがこのような結果になっていくので将来的にも日本はあまり上位に入ることはないのでしょう。

第4代のブータン国王が1976年に、国にとって大切なのはGNPよりGNHだと言ったそうです。つまり、いくら国の生産力が上がってGNPがよくなっても、それにともなってGNH(国民幸福度指標)が高くなければ国がいくら発展しても意味がないということです。その当時はあまり注目されませんでしたが、いまではよく幸福度が注目されていて、ブータンという国は日本ではGNHを重視する国として認識されています。ブータンのGNHがどのように表され認識されているのかはよくわかりませんが、コロンビア大学で行った幸福度調査の時は、持っている資産を分子、欲望を分母にして考える、つまり、資産と欲望がそれぞれの増減によって幸福度が上下するという考え方を示しているそうです。端的に言えば金持ちでも欲望が大きすぎると幸福になれないということです。一般的に東洋は資産を増やすというよりは欲望を抑えることにより幸福度を上げ、西洋は欲望の増加を上回る資産の増加により幸福度数を上げようとする傾向があるそうです。なるほど、日本の昔からの道徳教育はこのことに通じていたような気もしますが、現在は学校教育がどのようになっているのかよくわかりません。それに東洋と言ってもそれぞれの国により国民性が違うように思います。特に東洋医学で代表される中国は最近のニュース等を見ていると大分変ってきているように思います。

同じ状況にいても幸福に感じたり、不幸に感じたり受け止め方次第で満足できるかできないかが決まってしまいますね。悩み事が多くてもほとんどのことは時間が解決してくれて、悩んでも悩まなくてもほぼ同じ結果になっていきますよね。結局は結果が同じになるならばプラス思考で気楽に考えていれば幸福な時間を過ごすことができそうですね。明日から実践して幸福度を上げていきましょう。