千葉外房線内房線の旅

千葉房総半島の旅に行ってきました。千葉には息子夫婦か住んでいたので孫に会いに行ったことがありましたが、南部の房総半島までは行ったことがないので行くことになりました。北海道から行くので台風などに交通機関が影響を受けにくい時期ということで11月はじめになりました。

飛行機で一気に成田空港まで行ったあと九十九里浜方面の白子温泉に宿泊予定で最寄りの駅から路線バスで向かいましたが、結構時間がかかりました。田舎道を走りながら沢山のバス停に止まりましたがいまだに不思議に思うことがあります。長生役場前というバス停があったのですが、何処を見ても畑と小さな民家があるだけで役場らしい建物はありません。帰りも確認しましたがやはり見つけられませんでした。私も北海道の田舎暮らしですが役場はそれなりに分かり安いですよ。

翌日は外房線に乗って終点まで行ってみました。テレビ等でみた情報で海岸線を走りながら海のきれいな景色を見れるつもりでしたが、なんとほとんどが山の中かトンネルで海はあまり見えませんでした。その日のうちに内房線に乗り換えて館山まで移動して宿泊しましたが、白子温泉を出てから館山の宿泊施設まで予想より時間がかかり、景色も楽しめるものではなかったので一日中移動に費やした感じでした。予想とは全く違う汽車の旅となってしまいましたが、この景色を見ながら感じたことがあります。この外房線というほんの短い距離でも人々は谷間の入り江のちょっとした平地に巧みに集落を作って生活していることがわかりましたが、東日本の震災のような津波があったらひとたまりもないような地形ばかりに感じられました。東日本震災の被災地では防潮堤を作ったりしているようですが、日本の地形からして防潮堤のような対策をとれていない危険地域が日本全土には相当多数存在するということが感じられました。

三日目は金谷港からフェリーに乗って鎌倉へ移動しました。フェリーには車が9台ほどしか乗船していませんでしたが、乗船人数はそれなりにおり、比較的天気も良かったので貨物船や釣り船などの海の景色を楽しむことができました。鎌倉についてからは北鎌倉方面の寺院等を散策しながら食事も楽しむことができました。3日目の宿泊は以前にも泊まったことのある由比ガ浜のホテルでしたが、今回の旅行の中ではお風呂も綺麗で一番気分よく泊まれたような気もします。

四日目は江ノ島の展望塔まで登ってみましたが生憎の雨で景色は全然楽しむことができませんでした。晴れていれば遠くは富士山まで観れるはずだったのに残念な結果に終わってしまいました。

今回つくづく感じましたが、ホテルの夕食は我々の年代には多すぎて食べるのにかなりの無理が感じられました。できればホテルの用意された夕食よりも自分で街を散策しつつ選んだ飲食店で少量の食事とお酒を楽しむのがいいように感じました。三泊目の由比ガ浜ではホテルの夕食ではなく、好きなお店で好きな量の食事とアルコールをとることができて楽しむことができました。

「旅は人生の栄養剤」という言葉をどこかの本で見たような気がしますが、日常から離れて三、四日過ごすのは日常の疲れを取るというより精神的には少し解放感が感じられたように思います。  旅はあまり得意ではないけれど。