先日、小さなコンサートに行ってきました。行ってきたといっても地元のスープカレーのお店です。私の住んでる町は人口6000人ほどの小さな町です。飲食店といってもそれなりのところは数件ありますがやはり田舎の食堂的で都会の飲食店とは全く違う感じです。そんな中でも数年前にできたスープカレーのお店が他とはちょっと違っています。大きなログハウスの建物で雰囲気が地方のお店とは違った感じがします。もちろんマスター以外の従業員の人は地元の人で顔見知りではありますが、国道沿いにあることもあってか食べに行っても来客が知らない人なのでなんとなく都会のお店にいるような感覚になります。
そんなお店でクリスマスコンサートがありました。私はあまり音楽に詳しくないので知りませんでしたがコンサートをあちこちで開催しているバイオリニストでした。スープカレー店でコンサートとはどのようになるのかと考えていたら、二時間前入店しゆっくり食べてからのコンサートでした。観客はほんの十数人で奏者が目の前にいて演奏してくれます。都会での大きな会場で奏者の顔もよく見えないようなコンサートより直接音が感じられいい雰囲気でした。遅れてきた夫婦が食べ終わるまで待って始まるところもアットホーム的な雰囲気でした。
都会のコンサートも妻と二人で時々出かけます。自家用車でも交通機関を利用しても一時間半くらいかかります。若い頃は終わってから汽車、自家用車を乗り継いで帰ってましたが、シニア世代になってからはお酒を飲みながらコンサートの余韻を楽しんでホテルに宿泊しています。この年齢になると出かけていくだけでもかなりの体力と気力が必要です。さらに終わってから一時間半かけて自宅まで戻るともうコンサートのことなど吹き飛んでしまって疲労感だけが残ってしまうようになりました。でも、都会では一年を通して色々なコンサートやイベントが大きな会場から小さなライブハウス的なところまで開催されているのでできるだけ楽しみたいと思っています。
田舎と言えば都会の人たちにとっては遊びに来るのはいいが住むのは不便であるとよく言われます。でも田舎と言っても色々あり私の住んでいる町のように都会から比較的近い位置にあるところはほとんど不便が感じられません。大きな街まで自家用車で走って三十分で一つ、一時間で二つ、一時間半かければ大都会があります。また、周辺には人気のある農場レストランが沢山あります。ここには土日に都会方面から沢山の人が来て満員状態になるけれど、地元の人はなるべく土日を避けて行くようにして結構楽しんでいます。でも、我々のようなシニア世代ならば第二の人生を楽しむつもりで住むのは問題ありませんが、子供がこれから高校へ進学するような世代は進学先の場所を考慮して決めるのが親の役割かもしれませんね。私も家を建てるときは通える高校を調べたりして色々な条件に適した場所を検討しました。結果的には子供の意見も考慮したうえで都会に近い田舎に暮らしています。
余裕のある時は都会で、疲れ気味の時は地元で、どこに住んでいても体力に合わせて楽しめますよ。