年末年始はどのように過ごすことになるのだろうか。私の育った家庭では大晦日にはお風呂に入って新しい下着と服を着てから神棚にみんなで参拝しご馳走を食べ、年越しそばも食べて新年を迎えていました。今の時代には信じられないがお風呂は二日に一回が普通で特に大晦日には身体を綺麗にして新年を迎えるという習慣でした。本州では大晦日は年越しそばを食べるくらいでそんなにご馳走は食べないそうですが、私の住んでいる北海道は大晦日から正月料理をみんなで食べ始めます。昔は正月三が日くらいまでの料理を年末に作ってしまって正月期間の食べ物としていたようです。現代はそんな風習もほとんどなくなってしまっていますが時代の流れかもしれません。作り置きしなくてもコンビニ等ですぐ買ってくることができ、また、今は家が昔より立派で暖かく作り置きの料理は痛みやすくなっていることもおせち料理を作られなくなった原因の一つかもしれません。
年が明けると早めに初詣に行き、後はお客さんが来るのを歓迎し一日中宴会をしていたような記憶があります。父が面倒見が良かった為か1月1日は父の兄弟の家庭が毎年必ずお年始の挨拶に来ていました。母は毎年正月にはその準備とかたづけでたいへんだったと今更ながら感じます。一日が終わりほっとした後は二日か三日には母方の親戚が集合しまた宴会でした。こちらは三か所持ち回りだったのでいくらか母親の負担は軽減されていたような気もします。母親はたいへんだったと思いますが子供としてはみんながお年玉を持ってきてくれるのでうれしい面も感じていました。
自分が家庭持ってからの正月は実家に行かなければと思い込んでいたので少ない正月休み(当時3日間)を半分に割って一泊二日づつ両方の実家に行っていました。一週間くらい正月休みがあればもっとゆっくり行って来れたのですが、私の職場は休みが少なかったので苦労しました。じいちゃんばあちゃんに孫を見せるためもあって10ねんくらいこのような正月を続けましたが、体力の減少と共にだんだん行かなくなってきてしまいました。子供が独立し夫婦二人になってからここ何年かの正月はゆっくり過ごしてきましたが、今は自分がじいちゃんとなり孫が遊びに来る側になってしまいました。自分の子供が小さいときのことは忘れてしまったような気もしますが、孫はとにかくかわいいものです。でも子供のエネルギーに付き合っていくには限界があります。やはり体力的には自分の子供を育てていた頃と比べものにならないくらい落ちているような気がします。年齢を考えると当たり前かもしれませんね。
お正月の過ごし方は時代によって色々変わるようですね。