大相撲の相撲協会では組織としての対応が注目されています。今現在はT親方の理事解任という処分結果を出し、その理由としては理事としての協会に対する業務を怠ったとされています。T親方としては自分の考えの中でやるべきことを遂行したと主張していますが、果たしてそれでいいのだろうか。組織の一人、しかも理事として参加している以上組織を優先して問題解決を行うべきだったのではないだろうか。T親方は相撲協会は信用できないので直接外部に訴えるようなやり方をして問題解決をしようとしたと公言していますが、少なくとも自分もその運営者の一人であるからには外部に向かって協会が信用できないようなことはいうべきではないと思います。組織の改革はいくら急いでも日本社会ではそれほど速くは進まないのではないだろうか。私たちシニア世代も中間管理職時代には組織の良くないところを色々と改革しようと意見を挙げてきましたが決して外部に意見を出したりはしませんでした。T親方は改革を急ぐあまりその辺のことを間違ってしまったのかもしれません。協会もその辺のことを配慮してか、理事を解任しても2月にある理事選挙には立候補できるように配慮した処分であるといわれていますが、この対応は相撲協会という組織が未熟なのかもしれません。社会一般的には理事不適の結論を出しながらすぐ立候補を認めてしまうような組織はないと思います。組織内で意見を挙げ改革の方向に持っていくのが組織人としての改革の方法だろうと思います。それから10年後20年後どれくらい改善されたかを考えるとほんの一部分しか変わってないような気がします。つまり、いくら急いでも急には組織は変われません。20年30年かけて少しずつ変わっていくのではないだろうか。今中間管理職の皆様は正にこのことに悩んでいると思いますが、改革を早く進めたいのならば一人で意見を言ってばかりいてもだめで、職員に同じ意見のものが増えるよう、また、組織の役員にも意見を伝え理解して頂くことが大切です。組織内に賛同者が増えるにつれて会議等でも意見がだんだん通るようになっていくものではないだろうか。今の時代はコンプライアンス的な考え方もあり随分かわってきているように思います。どうせ変わらないとか思ってしまって諦めている中間管理職の皆様、もう少し組織を変えるため声を出していくようにしてはどうだろうか。
諦めてしまって今後何十年も働くより出勤時の気持ちが軽くなってきますよ。きっと。