八角理事長?

相撲協会は依然として不祥事が続いてるようですね。今回の交通事故にかかわる不祥事も協会が把握するまで2週間以上かかっており、本人が協会への報告をしていなかったことが原因で協会が把握する前に警察が動いてしまってる状況です。今までの一連の不祥事が続いているにもかかわらず、協会構成員(力士たち)には協会が世間から注目されていることに対する自覚がないのが今の相撲協会の現状なのかもしれません。理事たち自身も不祥事を踏まえて改革の努力をしていることを理事長の言葉として世間に発信してはいますが、心構えが今一つ物足りないのかもしれません。構成員たちとしては心のどこかで他人事的な気持ちがあるのかもしれません。テレビの評論家たちはもう理事長が辞任すべきではないかというようなことを言っていますが、今の協会の中では次期理事長になった人がこれまでの閉鎖的な協会内部の改革を世間が納得するような方法で迅速に行うことができるかどうかが問題となるようですね。江戸時代から続いているような閉鎖的協会を新理事長が一代で改革するのは無理ではないでしょうか。これから何代もかかって改革していかなければ変わってはいけないような気がします。

我々の所属している社会のことを考えても同じようなことが言えるのではないだろうか。町内会活動や職場の仕事に対する取り組み方法は長年にわたって先輩たちが作り上げてきたもので、一人が何か提案したくらいでは簡単には変わりません。結果は同じでも人により、地域により、職場により異なった方法が行われています。疑問を感じた内容を是正するために誰かが努力しても直ぐにもとに戻ってしまうのが普通です。私も管理職をやっている期間は職場で働きやすい環境を作るために色々試み、少し良い方向へ進んできたような気がしていましたが、次にそのような取り組みを理解しない管理職に交代した途端1年もかからずに従来のように戻ってしまいました。自分が後を任せられるような後輩を後継者に指定することはできず、年功序列で次が決まってしまうのは日本のサラリーマン社会の運命なのでしょうか。悲しいですね。

今、管理職をやっている皆様、貴方たちの権限は限られたもので人事にまでは届かないとは思いますが、仲間を増やして職場の中で年功序列人事が行われないように日々努力してみてはどうでしょうか。

できる範囲でね。