恵方巻

毎年今頃になると恵方巻きの話が出てきます。恵方巻きとは節分に恵方を向いて無言で食すると縁起が良いとされる巻き寿司のことで、「恵方巻」という名称は1989年、広島市中区舟入コンビニエンスストアが「大阪には節分に太巻き寿司を食べる風習がある」と聴いて仕掛けたことにより、1998年から全国へ広がり2000年代以降に急速に広まったということです。その他には「幸運巻寿司」「恵方寿司」「招福巻」などとも呼ぶようです。私が小さい頃は節分と言えば豆まきで「鬼は外、福は内」の掛け声で豆まきを行うのが普通でした。どんな豆を撒くのかは地方によって違うのかもしれませんが、私が小さいころの家庭ではいつも大豆を炒ったものと落花生でした。最初はみんなで居間、台所、寝室、最後は外に向かって豆を投げつけていたように思います。そして、親父か兄弟の誰かが鬼のお面をつけるとその人に向かってあの掛け声といっしょに豆を投げつけていました。落花生が頭に当たって殻が砕けるほど強く投げつけていたのは今でも鮮明に覚えています。男兄弟だったから乱暴だったのでしょうか。懐かしい思い出です。

最近では節分の豆まきと言えば、お相撲さんが色々なところで皆に向かって豆を撒いているニュースが多く流れていますが、一般家庭ではあまりやらなくなっているのではないでしょうか。幼稚園や保育所では豆まきをやっているようですが、家庭ではこの恵方巻きを食べているのでしょうか。あまり他の家庭のことをみたことはないのではっきりは分かりませんが。

恵方巻きに関しては、その廃棄問題も話題になっているようです。毎年前年度の実績を上回る量を生産するという食品業界の方針のため、毎年大量の売れ残りの廃棄が行われていることに関してSNS等で批判が相次いでいるようですが、兵庫県のスーパーが廃棄処分をなくするために増加ではなく前年度の実績量で生産計画を立てることを宣言し、賛同の意見を得られているようです。世界的には栄養失調で亡くなる子供たちが沢山いる中で日本は食料品の廃棄が多すぎるようですよね。消費者もなくなったらなくなったで我慢したり、買いたい物がないことに対し生産者側に要求を強く出すことのないように協力していかなければなりませんね。食べ物はそんなに流行にのって食る必要もないのに、ないとなるとほしくなる人が多すぎるように思います。流行の物ばかり食べなくても自分の食べたい物だけ食べれればいいのではないでしょうか。

それにしても、恵方巻きにかぶりついてもあまり美味しくないのではないでしょうか。小さく切って食べた方がいいと思いませんか?