引っ越しシーズン

3月になると毎年引っ越しシーズンですね。今年は特に引っ越し事情に異変があるようです。私の職場でも北海道から千葉県へ家族で引っ越しする職員が何か月か前に予約を取ろうとしても3月20日以降は既にいっぱいで断られたとのこと。また、新人が道内で帯広から千歳に引っ越してくるのに、帯広から荷物を発送することはできても千歳札幌方面の配達ができないということで4月1日赴任には布団等自家用車に積める範囲の生活用品だけ持って来るしかないとのことです。

なぜ、繁忙期の3月とはいえこのような事態に陥っているのかというと、運転手不足らしいのです。昨年から今年にかけて宅急便業界での運転手の過労が社会問題となり、働き方改革が実施され待遇改善が試みられておりそのために運転手の増員も実施されたために引っ越し業界からの転職が増えているようです。私の仕事先にも引っ越し業界から転職してきた若者がいます。彼に聞いてみると金銭面で高くないのはもちろんですが、体力的に何年も続かないくらいたいへんな勤務のようです。柔道をやっていたようながっちりしたタイプの青年でも無理なくらいの仕事内容とはなかなかたいへんな業界ですね。職員を集めるにはかなりの企業努力と待遇改善が求められるでしょう。

引っ越しと言えば私は就職以来20年前に自宅を建てるまで11回も引っ越ししました。最初は大学から赴任地までの引っ越しで布団一式と段ボール4個だけの実に身軽な引っ越しでしたが、結婚してからの7回の引っ越しは子供が増えるのと比例するように荷物も増え、私も家内もどちらかというと捨てられないタイプだったので大変でした。現代の引っ越し業者とは違い当時荷造りはすべて自分でした。さらに二年間務めたある職場は各課から手伝いが来てくれてトラックも職場のものを使用するのが慣例のようになっていて業者は頼めず、引っ越し終了後はご苦労さん会ということで大宴会を主催しなければなりませんでした。引っ越し当日自宅のかたづけができず大変でしたが、家内の兄弟や両親が来てもらえたので助かりました。自分が手伝う方の立場で出た時もありましたが、本来の仕事をしないで終わったら宴会なので手伝う側は気楽で楽しい一日で終わりましたね。

新社会人になる皆さん、引っ越しはほどほどにして寝る場所と食事の確保ができればよしとして、半年くらいは職場や仕事に慣れることに全力を尽くしてください。今の時代、休みは十分確保されていますから休みに生活の充実を図ってください。また、転勤する社会人の皆様、職場環境が変わり対人関係も新しくなって自分を成長させるチャンスを生かしましょう。