大リーグエンゼルスの大谷翔平選手がなんと3試合連続ホームランを打ちましたね。この試合は8番指名打者で出場し2回の第1打席で3試合連続のホームラン、これで打者として出場した4試合全部で安打を放ちました。しかも、そのうち2本目のホームランはサイ・ヤング賞を2回も受賞した大リーグ屈指の右腕クルーバーから打ちました。投手としても第2戦で先発して初登板初勝利を収めています。二刀流を目指し渡米し、いきなり投手として初勝利、野手としては3試合連続ホームラン、それにしてもどうしてこんなに結果を出すことができるのでしょう。もちろん大谷には天才と言われる才能があるとは思いますが、一つは栗山監督のファイターズが大谷の希望する二刀流を受け入れ5年間育てることができたこと、もう一つは高校卒業後直接渡米して大リーグを目指すことを希望していた大谷を説得できたことが大きく影響していると思います。もちろん本人の練習と才能、スキルの高さが基礎にはなりますが、直接大リーグへ行きたいという若い考えを本人にとっていい方向へ導くことができた日本のプロ野球界の努力の結果ではないでしょうか。
大谷選手は練習よりも本番でスキルを高めていける才能があると解説者が言っていましたが、考えていることをいきなり本番で試してみることができる能力はすごいですね。我々は、たとえば挨拶一つにしても挨拶に入れるべきポイントを前もって整理し、何度か言葉に出して実際に練習してから初めて本番に臨む心構えができるのが普通で、突然指名されても頭が真っ白で全く言葉が出てこないのではないでしょうか。でも、大谷選手は聞くところによると、生活そのものが野球のためにあるような生活で、息抜きに遊んだり、酒飲んだりはしないそうですね。いつも野球のことをいろいろと考え、考えついたことを練習で実践し日々鍛錬のための生活らしいです。このような生活をしていると本番で思いついたことをすぐ実践し結果を出すことができるのでしょうね。
最近の若者たちは仕事は二の次で、まず自分の生活の充実、趣味の充実を優先させる傾向にあるようです。さらに、今の売り手市場という状況も相まって仕事に情熱を燃やすような若者はほとんど見なくなりました。それどころかあまり強く指導するとパワーハラスメントで訴えられるような世の中です。野球界で栗山監督が行ったような指導は一般的な職場の中ではなかなか実践できません。まして、私の年代にとっての新人は自分の子供より年下の年代になってしまっているのでなかなかコミニュケーションも取りにくくなてしまっています。
私も若い年代の頃は仕事への情熱も充分あったと思っていますが、今では次の日のために生活に万全を期してどうにか一日の仕事をやっと消化するようになってしまいました。好きなお酒も休日の前夜しか飲めなくなってしまいました。
気持ちだけでも大谷選手になって頑張ろう。