日本ハムファイターズの白村投手が球団内で投手から野手に転向するというニュースを聞きました。白村投手は昨シーズンあまり活躍できなかったようでしたね。日ハムの試合を見ていてもほとんど出場機会がなかったようです。白村投手の成績を調べてみると、13年ドラフト6位で入団。150キロ超の直球で頭角を現し、15年には中継ぎとして50試合に登板。防御率2・03の好成績をおさめたが、その後は成績が伸びず、昨季は3試合の登板だけだったようです。そんな成績不振の中、栗山監督と吉村GMが本人と相談の上、野手転向を決断したようです。素人考えでは長い間投手としてやってきた選手が27歳にもなってから今までとは全く違う野手で活躍することが出来るのかどうか疑問に思いますが、プロ入り後に投手から野手に転向し、大成功した選手は少なくないようです。ソフトバンク・王貞治会長、ヤクルト・石井琢朗打撃コーチ、ロッテ・福浦和也内野手はプロ入り当初は投手。だが、3選手とも野手として名球会入りを果たしました。現在、レギュラーとして活躍中の選手では阪神・糸井外野手、ヤクルト・高井がいるようです。白村投手自身は「糸井さんのように努力して成長していきたい」と、日本ハムで飛躍した偉大な先輩の名前を挙げているようです。栗山監督も「持っている能力をもう1回、花咲かせるためにも」と期待。27歳の挑戦に注目が集まりこんなチャンスをもらえて僕は幸せ者ですと今後の飛躍を誓っているようです。
配置換えと言えば、もうすぐ転勤シーズンです。職場ではもう内示が出たころではないでしょうか。「なんで自分が転勤なのか」と不満の真っ最中の人もいるとは思いますが、不満を感じ続けていても精神的に疲れるだけで、マイナス思考のまま新任地へいってもいいことはありませんよ。私の経験では、自分が新任地に適した人間かどうか、あるいは、自分でなく他人がある立場に異動したときはいつも心の中には不満があったような気がします。でも私の場合は、結構異動してしまえばすぐ諦めてポジティブ思考になるので、異動して良かったと感じることが多かったと、今は思います。一ヶ所に長年勤務していると、仕事自体は理解を深めているのでスムーズに進み、毎日のストレスはあまりまりませんが、何年もいるとマンネリ化と井の中の蛙的な考えになってしまいます。異動してみて初めてそのことに気が付きますね。
組織の中で人事異動の権限を持った人たちはどのような考えで異動を実施しているのでしょうか。人事異動とは組織のためと同時にその本人を育てることも大事なことだと私は思います。それなのに、世間には権限を振り回すことで自己満足する人が多すぎます。
人事権は権利ではなく、組織や人を育てるために良好な異動を実践しなければならない義務だと私は思います。