前回、購入して一ヶ月もたっていない新車にネズミが進入を繰り返したことを書きましたが、遂に原因がわかりましたので報告します。
リース会社指定の整備工場では進入口の特定は無理と言われ、メーカーの工場へ持って行きましたが簡単な検査では全く分からず、整備部門の工場長からは、そんな前例もなく構造上あり得ないことだと言い切られてしまい、私としてはどこに相談していいのか分からず途方に暮れていました。しかし、この会社の営業から連絡が入り、「この車を納入した本人でネズミ被害で大変お困りと聞きましたので連絡させて頂きました」と非常に柔らかい対応。同時期に他の地域に納入した新車についてもネズミ被害がないかどうか調べてみたこと、結果は他の車に被害は無いということでしたが、「実際にネズミが進入を繰り返しているのは大変お困りでしょう。是非、工場で時間をかけてじっくり調べさせてほしい」と100%下手の謙虚な申し出をして頂きました。それで、車内の荷物を全て降ろし1日間時間をとって工場に預けたところ、バンパーを外してはじめて確かめることのできる場所、エアードラフターというところがネズミによって5cm四方の穴が開けられていました。これは、ドアを閉めた時に車内の空気を抜くための通気口の出口ということでしたが、ここは、下から覗いても通常は見えない場所のようです。エアードラフターの下の方が僅かに見えていてここから進入可能なようです。最初に工場で見たときは手を入れてもらいましたが破られた穴までは届かなくて、異常なく思われたようですが、バンパーを外して見て初めて全体がわかったようです。結論としては、車の下から僅かな隙間に進入し、エアードラフターという通気口のフィルターを食い破って進入していたようです。1匹が穴を開けた後は他のネズミが簡単に何回も侵入を繰り返したようです。それにしても、もう20年以上もこの車庫には仕事の車を入れていましたがネズミが侵入したのは初めてです。何故進入が起こったのか。車内に食べ物があったのでその匂いに誘われたのか、それとも少し前に強烈な地震(震度6強)に見舞われたのでネズミが恐怖を感じて凶暴になったのかはよくわかりません。
今回感じたことは、営業の人の対応の上手さですね。私も技術者なので工場長の対応は技術者的で決して悪い対応とは思いませんが、今回、営業の人の対応の上手さには感服しました。けっして客の感情を逆なでしない対応、相手の立場に立った言動、処置するときも相手の許可をとるような言動等、実に人と人の対応の大切さを見せられたような気がしました。
そういえば、同じ様な対応をスピード違反で捕まった時の警察の対応(二人組のうちの年配の方の対応)で感じたこともありました。