宇宙ゴミの除去

スカパーJSAはレーザーによりスペースデブリ(不要衛星等の宇宙ごみ)を、レーザー照射により除去する人工衛星の設計・開発を開始した。世界初の試みで、2026年のサービス提供を目指すという記事がありました。

1957年のスプートニク打ち上げ以来、人工衛星の数は増え続け、不要となった人工衛星や打ち上げに用いられたロケットの部品、衝突した様々な人工物の破片など、1mm以上の大きさのスペースデブリの数は現在1億個以上と推定されると言われています。

このスペースデブリの排除は世界各国が色々と研究を行っている様ですが、なぜこのスペースデブリの排除が必要かというと、デブリは秒速約7,5kmで宇宙空間を飛び回っており、現在活動中の宇宙ステーションや打ち上げられたロケットに衝突することも考えられる様です。

ではどうやって無数のスペースデブリを処理するかというと、スペースデブリにレーザーを照射する事によりレーザーアブレーションを起こさせ、軌道を変更させて大気圏に突入させ、スペースデブリ自体を燃え尽きさせます。

レーザーアブレーションとは、レーザー照射により表面がプラズマ化や気化する事で物質の表面から放出され、それが推進力となって軌道を変えることができるというものらしいです。

スペースデブリ自体が原料となり直接接近しなくても可能なので、安全で経済的と言われます。名古屋大学、九州大学とも連携して設計開発を進めているということです。

ゴミといえば、何といっても日本において最も心配なのが「核のゴミ」でしょう。

経済産業省のホームページによれば、放射性廃棄物は高レベル放射性廃棄物と低レベル放射性廃棄物に選別されます。

高レベル放射性廃棄物は「放射能レベルが十分に減衰するまでに非常に長い時間を要する放射性物質が含まるため、せいぜい100年しか生きない人間が、何世代にもわたって安全に管理し続けることができるとは限りません。そこで、人間による管理に委ねずに済むように処分すべきであるとした上で、その方法としては、地下深くの安定した岩盤に閉じ込め、人間の生活環境から隔離する方法が最適であると、国際的に考えられています。これを「地層処分」と呼び、日本では地下300m以深の地層に処分することになっています。」と説明されています。これらの放射性物質はガラス固体化という処理をした上で金属容器で包んだ状態のものが大量にあるらしいです。人体に影響を及ぼさない程度にまでなるにはどれくらいかかるかというと、できた直後はその表面の放射能が1,500,000m Sv/hもあり、それが50年後に2、7mSv/hとなり、1000年経過しても0.15mSv/hまで(通常のレントゲン撮影で受ける放射能は0.06mSv/h)しか減らない様です。気の遠くなる話ですね。

こんな半永久的に無害にならない放射性廃棄物を1960年代から作り続けて、今も尚、廃棄先を決められないまま放置されているこの日本という国はどうゆう国なのか、疑問に思います。

トイレのないマンションと言われ、三陸沖地震ではあれだけの被害を出し今も帰還できない地域があるにもかかわらず、原子力政策を続ける政府は全く信用できなくなってきました。

きっといつの間にか、お金にものをいわせて北海道の幌延町とかの研究施設のあるところに埋めてしまっているのではないでしょうか。この日本という国は。