子供園お遊戯会事情

先日、孫のお遊戯会を観に札幌へ行ってきました。自分の子供のお遊戯会は今から30年近く昔のことになってしまうので現在の事情とは全く違う時代でしたが、その当時は今も住んでいる田舎町の中でしたので先日行った札幌の子供園とは全く違うものでした。お遊戯会の始まりから終わりまで町内の人なら誰でも観に行けるような状況でした。自分の子供だけでなく他の家の子供達も全員顔も知っている子供たちなので、自分の子供の出るシーンだけでなく劇、あるいは合唱等の全体を楽しむ傾向があったようです。人口が元々少ないので、子供達が一生懸命練習した成果をなるべく沢山の人に見て頂きたいという雰囲気があったのではないでしょうか。あれから30年近く経った現在でも我が町では事情はほとんど変わってないものと思われます。それどころか人口が減少しているので子供の人数もかなり減ってきてしまっているようで、昔より寂しい状況になってしまっているのではないかと思われます。

それに比べて、都会札幌の事情は全く違いました。子供園なので小さい子供から沢山の子供が所属しており、孫の出演状況を見ただけでも1クラス40人近くが約15分くらいの間に出演が終わるように設定されていました。少し早めに到着して他の子供の劇も観れると楽しいのかなと思いましたが、そんなことはできないようなシステムになっていました。1つのクラスごとに親等の鑑賞者は総入れ替えで、30分以上前から親たちは会場の前に列を作って並んで待ちます。そして、前のクラスが終わって前のクラスの親たちが会場から出ると並んでいた次のクラスの親たちが入って来て観覧席に座ります。そして自分たちの出番が終わったら子供も親もそのまま帰らなければなりません。うちの孫の出番も15分くらいの劇のうちの何分かですぐ終わってしまいました。都会では待機児童がいるくらい子供の人数が多いためこのような現実も仕方ない事のようですね。我々夫婦二人で当日田舎から朝早く出ていくのは大変なので、前の晩に札幌まで行って夫婦の忘年会を兼ねて札幌に前泊しましたが、本番はあっという間に終わってしまいました。都会は子供も親も大変ですね。

話は変わりますが、このお遊戯会の帰り道、燃料屋さんの店舗の片隅に木工製品を並べて、「ご自由にご覧ください」というところがあったので入ってみました。そこには、北海道でも有名な木工の工房が沢山ある北海道東川町の木工製品や、そこのご主人が作った簡易な製品、東川町の工房の所在パンフレットなどが展示されていました。店員さんの話によれば、そのお店の社長さんが木工製品に興味を持っており、作品作りにも一生懸命で取り組んでいるという事でした。本業の燃料屋は若社長(息子)に任せて自分は木工に取り組んで、仲間を集めて東川町に視察に出かけたり、木工細工の場所がない人たちには自由に使えるように自分の工房を貸出したり、我々シニア世代には理想的な生活しているのではないかと少し羨ましく思ってしまいました。

私も木工に興味があり、工房借りたいくらいですが、やっぱり、札幌に住まなければ無理なんでしょうね。