MOMO3号機 ハンバーグを乗せ大樹町の空へ

令和1年5月4日堀江さんが出資するインターステラテクノロジスが作成した小型ロケットMOMO3号機が北海道大樹町から打ち上げられ、民間単独で初めて宇宙空間に到達したました。

 

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先日、この事に関するテレビ番組をやっていました。轟音の発射と同時に見学者からは歓声が上がり徐々に加速し大樹町の空へと消えましたが、モモ1号機は2017年、2018年にはモモ2号機が打ち上げ失敗に終わっているだけに、インターステラテクノロジスの社員ははたして宇宙空間まで届くのかどうか固唾を飲んで見守っていたようです。宇宙空間に達するには高度100km以上でなければならず、この距離に達したのは民間で日本初です。今回の打ち上げ成功により発射場を拡大する機運が高まり、日本航空研究開発機構(JAXA)が期待している日本のロケットビジネスにようやく芽生えた民間主導のこの事業を根付かせるため、北海道の官民協力をこれまで以上に取り組んでいく必要があるようです。

インターステラテクノロジスは2023年度にも人工衛星を載せられる2段ロケット「ZERO(ゼロ)」の打ち上げを予定していて、今回打ち上げたモモ3号機の重さが約1トンなのに対し、開発中のゼロは燃料を含む重量が36トンに達します。このサイズのロケットを飛ばすには大樹町の現状の設備では不十分で、拡張することが必要なようです。

大樹町では35年前から宇宙産業の誘致を進めてきており、今回の成功で「ZERO」打ち上げの機運も高まり、北海道は十勝総合振興局に航空宇宙事業の相談室を立ち上げました。ここで道は道内企業がより多くの部品を収めれるように、関連企業向けの説明会を開催しているようです。

北海道大樹町といえば、私の中では酪農の町で十数年前に大手乳業メーカーが乳製品にて黄色ブドウ球菌による食中毒事件を全国規模で発生させた悪いイメージの町でしたが、今回の宇宙事業のことで明るい将来の見える町として印象ずけられました。