ピンクアイ(伝染性角結膜炎)

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人では、角膜炎や結膜炎が細菌やウイルス、真菌等の感染によって発症するようです。

感染性角膜炎の症状

感染性角膜炎とは、角膜に細菌やカビなどが感染して、炎症を起こす病気のことです。角膜とは黒目にあたる部分で、通常は涙に覆われて外部からの刺激や病原体の侵入から守られています。
しかし、角膜に傷が付いている場合には細菌などの病原体に感染しやすくなり、次のような症状が引き起こされます。

感染性結膜炎の症状

感染性結膜炎は、細菌やウイルスが目に感染し、白目の一番表面の膜である結膜に炎症を起こす病気です。目に不快な症状があらわれることがほとんどですが、プール熱のように目の症状だけでなく、のどの痛みや発熱といった、かぜに似た症状を引き起こすこともあります。
 
  • 涙が出る
  • 目がゴロゴロする
  • 目やにが出る
  • 目が赤い(充血する)など
  • プール熱の場合:発熱・のどの痛み

 

牛の場合にも、伝染性角結膜炎で通称ピンクアイという眼の疾病があります。

モレクセラボビスという細菌が目に感染して、結膜や角膜に炎症を起こす病気です。

炎症が強くなると、結膜や白目の部分が赤くなるためピンクアイといわれます。

原因菌を身体につけたハエが牛の目の周囲に止まり、この菌を牛の眼に感染させます。

そのため、この病気はハエの多い夏から秋にかけ発症します。特に集団飼育されている市営牧場等でよく集団発症が認められます。

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片目あるいは両目が感染すると、目が開ききらなかったり、瞬きが多くなります。涙も沢山出ます。この時期に角膜は白い斑点があり、これが角膜炎の始まりです。

さらに結膜炎にもなり、目やにも出るようになってきます。

重症になると、角膜は白濁し、涙や目やにがさらに多くなってきます。気が付かずにそのまま放置すると、角膜の炎症がさらに進み、白い部分が突出し失明してしまいます。

 

治療は、抗生物質の点眼を行います。この病気の原因菌にはほとんどの抗生物質が有効なので、発症牛のほとんどは治ります。