定年ー終わった人

先日、「終わった人」という映画を見てきました。定年後の生活についての映画でしたが、自分と同年代のシニア世代の話なので何か身につまされるようなものがありました。映画を見た方もいるかもしれませんが、ストーリーとしては、定年退職した東大卒で一流銀行を定年退職したサラリーマンが、どうなっていくかを描いたものでした。最初は家族にゆっくり好きなことを楽しむことを進められますが、何気なく図書館その他行くところ行くところ老人ばかり沢山いることに抵抗を感じ、何となくどうしようもない気持ちになってきた頃、若者の経営するIT関係会社の顧問に迎え入れられることとなり、やはり自分には仕事が一番と感じ張り切って仕事をこなしていきましたが、突然社長の急死により自分が社長にと頼まれ妻の反対を押し切って引き受けてしまった結果、会社は倒産し自分に多額の借金が残る。途方に暮れているところに故郷の同級生たちと交流することがあり、故郷へ帰ってくるよう皆に進められ、妻とは相談の上、離婚(卒婚)して一人故郷へ帰っていくという物語でした。

定年と言っても色々で、一般的には60歳だけれど自衛隊のように55歳と早いところもあり様々です。55歳で定年になってしまえば普通はちょうど子供が大学生の年代なので経済的には大変だろうと思いますし、60歳で定年になっても次にやりたいことがはっきりあるのであればいいのですが、多くの人はやることが特にないのに身体はまだまだ元気いっぱいで仕事がないのが辛い毎日の生活になってしまうのが普通のようですね。私の職場はたまたま今年度広域合併があり定年が65歳までになったためまだ普通に勤務していられ、職種的にも技術職なので体力的に元気でさえあれば若い年代とも問題なく一緒に仕事をこなしていけます。再雇用制度で定年後も定年前と同様の仕事を継続している方も沢山いるようですが給与等の待遇面ではなかなかうまくいってないような職場が大方のようですね。新聞に載っていましたが、トラックの運転手が再雇用で定年前と同様の仕事にもかかわらず給料が減額されるのは不当だという訴えをお越し、手当はなくなるが本俸は定年前と同等にもらうべきだという判決が出たようです。

世間では年金減額問題と関連して定年廃止の話も出てきているようですね。身体が元気なうちはできるだけ働いていたほうが精神的にも金銭的にも充実した毎日が遅れるのではないでしょうか。定年になったら毎日好きなことをして暮らすといっても3週間で飽きてしまう、旅行三昧の生活を楽しむといっても3か月で飽きるし金銭的にも大変と言うような言葉を何回か聞いたことがあります。自営業の方々の生活感は経験してないのでよくわかりませんが、サラリーマン的には体力があるのであれば働いた方が充実した毎日が送れるのではないかと思います。徐々に体力が落ちてきたら仕事量を減らし、1週間に3日間働くとかしていけるといいですね。その気になればシルバー人材センターでも何でも何か仕事はありますよ。

40年近くも続けてきたサラリーマン生活を突然辞めても家族関係や私生活も順調にはいかないでしょう。