核廃棄

北朝鮮が突然核廃棄を世界に向けて宣言した。核実験場の廃棄と核ミサイルの発射実験の中止ということらしい。一見大きな譲歩のようにも見えるがテレビ等の評論家が言うには、核実験場は既に役目を終えていずれ廃棄される予定の施設だし、また現在持っている核弾頭の廃棄については何も語られていないと指摘されています。北朝鮮は過去の経過を見ると何度も約束を破って見返りの援助を受けながら秘密裡に核開発を継続してきたようです。いつの間にかアメリカまで射程距離に入っているICBMミサイルを開発していたようです。それが実際に使用可能なものかどうかは良く分からないようですが少なくとも北朝鮮は完成したと言い切っています。核ミサイルをいくつ保有しているのかも分からないまま突然の核廃棄宣言を譲歩と認め経済制裁を緩めてしまうことになるのだろうか。国際社会がシリア内戦に気を取られている間に北朝鮮の思うようになってしまってはだめですよね。

国の外交はどういうものなのか私にはよくわかりませんがこれで経済制裁が緩めば北朝鮮の外交がうまくいったことになってしまうように思います。一連の行動はアメリカとの二国間協議に向けた準備なのかもしれませんが、過去あれだけの嘘をついていた北朝鮮を国際社会は受け入れるのだろうか。国を代表する委員長が世代交代したことを考慮し過去よりも今の北朝鮮を受け入れ交渉していくことになってしまうのでしょうか。外交は究極の営業のような気がします。誠心誠意よりも相手の出方を予想して発言しそれに対する相手の反応をみてまた次の発言をする。そして自国が有利になるようにもっていくのが上手な外交と言われるのでしょう。こういうことから考えると総理大臣や外務大臣は頭の回転が良く話術にも優れていなければ自国を国際的に安定した立場に維持することは難しいですね。

職場という世界でも一般的にはしゃべりが上手で上司にゴマをするような言動をする人が優遇されてしまうことが多いと思います。寡黙でもくもくと仕事を進めていくような人を横目に良く喋って如何にも仕事している風な雰囲気を出しているような人が優遇されますが、それもある程度までで本当のトップ人事になってくると表面的に仕事している人は採用されず、本当に実力のある人が選ばれますね。うわべだけを繕うような人は結局その人間性が見透かされてしまいます。でも、私たちが一番影響される上司は所謂中間管理職であってその人事は前にも述べましたが未だに年功序列です。優秀な管理職になれる人材が揃っている年代が年功序列で中間管理職になったときはいいけれど人材的に不作の年代が中間管理職の年代になるとその時代は大変です。職場が簡単に悪い方向へながれて行ってしまいますね。この時期の部下たちはかわいそうですね。

不作の中間管理職の下で働いている皆様、この時期を何とか乗り越えるか早めに見切りをつけて転職するかは本人の意思次第ですが、転職の理由を上司への不満にしていてはいい転職はできないと思いますよ。