内閣支持率

国会では相変わらず加計学園や森友学園の追及ばかり行われています。最初の頃は知らぬ存ぜぬで押し通し、自分や自分の身内がこのことに関与していたら総理大臣さらには国会議員も辞めるのが当たり前であると公言していた安倍総理大臣であるが、この頃はかなり立場が悪くなり加計学園問題では総理補佐官が数ある特区対象の事例の中で加計学園だけと3回も面接していたことが明白になってしまうし、愛媛県と面談したことはないと言っていた補佐官が会ったかもしれないが県職員がいたかどうかは不明であると曖昧なことを言いだすと県職員から名刺交換した事実を突き付けられて追い詰められ、もしかしたら安倍首相に対する忖度があったかもしれないと国会で答弁してしまっています。自分が指示したわけではないと言っているが忖度させているということは言葉にしなくても明らかに指示と同等のことではないだろうか。

なぜ、こんな状況になってもそのままの総理大臣の立場を続けているのだろうか。ある情報番組では内閣支持率の問題だと分析していました。今、安倍内閣の内閣支持率は40%前後で推移しており政府はこれを底であると考えているということです。つまり、国民の約40%が支持してくれていればこのまま何とか乗り切れると考えているようです。確かに内閣が倒れるときの国民支持率はもっと低かったように思います。それにしても、全体で40%しか支持していない状況、つまり60%が支持していない状態でもいまの状態で良しと考えるなんて一般的にはあり得ないと思いますが如何でしょうか。普通なら支持率が40%ということは60%が反対していると受け止めて行動すると思いますが、政府の考え方は60%が賛成でも反対でもない人たちの集団で40%もの人たちが支持しているので充分であると考えているのでしょう。こんな考えで政治が行われていくのは怖いですね。極論的にはこうやって独裁的な政治が行われていくのではないでしょうか。最初はこんなくらいでもいいかと言う程度の考えがいつの間にかこれが最高であるような考え方になり進んで行ってしまう。第二次世界大戦当時のドイツヒットラーも民衆によって選ばれたリーダーだったのにいつのまにか独裁者となっていってしまったようです。民主主義もある面では怖いですね。今日本の政治が国民の意思とは関係なく進んで居るように見えますが、これはニュースでも解説していましたが、前回の総選挙で国民が自民党を選んででしまった責任も大きいことのようです。その点は国民も反省しなければならないような気がします。与党が強硬採決できる人数を確保してしまったら一党独裁的になってしまうのは当然の流れのように思います。国会はやはり議論を戦わすことのできる構成にしておかなければならないし、それを作るのは国民、有権者ですよね。

「膿を出し切る」と言う言葉が国会の質疑応答の中で何回も首相や国会議員から聞こえてきていますが、膿とはどういうことなのだろうか。国会の中に悪者がいる、悪事が行われようとしていると言うことなのだろうか。このことが本当ならば、日本国民としては情けないことですね。この言葉は私が就職して数年の頃、職場でも聞きました。でも、悪い人を追い出しても次からまた同じような人が出てくるのものです。排除だけでは環境は変化しません。改革を如何に進めていくかが大切だと思います。職場などではよく観察してみると「膿を出し切る」と話している人自身が職場では問題のなっていることが多いような気がします。

皆さんも職場で改革を進めてほしいですが、いつの間にか自分が問題にならないように常に客観的に物事を観察し進めてください。