コロナ自粛 いつまで?

コロナウイルスのため行動自粛にもう限界が来ていると感じている人も多いのではないでしょうか。当面の目標だったゴールデンウイーク明けを目指してなんとか外出を控えながら家で我慢の生活を送ってきた我々国民にとって政府による今回のギリギリでの自粛期間延長はかなり精神的にこたえましたね。特に子どもさんのいる家庭は毎日の過ごし方を工夫することが親に大きな負担となっていると思います。ここにきて突然もう1ヶ月も自粛期間を延長すると言われても困りますよね。いつまで経っても子供を学校や幼稚園へ送り出すことができず、子供もストレスが溜まってしまいます。ストレス解消に、買い物や公園へ行けば人が密集してしまっていると自粛警察?みたいな人たちにたちまち批判されてしまいます。河川敷へバーベキューでもと出かても、また人が密集になると指摘され警備員に帰るように促されニュースにまでなってしまいます。それどころか河川敷でバーベキューで来ていた人が川で水死したニュースに対し、その死を悼むよりもこんな時期にバーベキューをしにきている人が悪いという批判がたくさん挙げられているというニュースには驚きました。「こんな世の中になってしまい日本はどうしてしまったのか。」というような記事が出ていましたが、本当にその通りだと思います。

このような国民のイライラした気持ちを誰かにぶつけるような言動が出てきてしまう原因は、やはり先が見えないままの自粛期間延長ではないでしょうか。大阪府の吉村知事が自粛、休業要請を段階的に解除するための3指標による大阪独自基準「大阪モデル」を示して目標を示しています、次のような記事が載っていました。

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大阪府の吉村洋文知事(44)が5日、条件を満たせば15日以降、段階解除してゆく。吉村知事は、安倍晋三首相(65)が緊急事態宣言を延長決定したが、解除に向けた具体的数値などを示さなかったと指摘。会見や出演番組で「批判されても誰かがやらないといけない」「大阪がやらなければずっとやらない」と述べた。  安倍首相が宣言延長を決めながら、具体的な宣言解除の条件を示さない姿勢に、吉村知事は「本来は国で示して欲しかったですが、どうなったら休業要請・措置が解除されるのか、出口戦略を明確に示す必要がある」と述べ、全国に先駆けた基準を発表した。  (1)感染経路不明者が10人未満(2)検査陽性率が7%未満(3)重症患者用の病床使用率60%未満-の3項目とも1週間続けて達成した場合に段階解除に入る。  ただし、第2波を想定し、解除後に数値が悪化した場合は、再び自粛要請などを行う。  吉村知事は「初めての取り組みで、チャレンジ。大阪が今回やることが、国にとってのきっかけとなればいい」とした。今後、国から優秀な出口戦略が示されれば、国の基準に合わせればいいとしたが、「大阪がやらなければ、ずっとやらないですよ」と語った。  吉村知事は、この日朝にフジテレビ系「とくダネ!」に大阪からリモート出演。政府の対策を「出口が見えないトンネル」と指摘し、「1日1日が死活問題だと意識すべき。我々給料が減らないグループが方針を決めている」と、自身を含め政治家が強い危機感を持つべきだと述べた。  

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このような指標を出して頂ければ国民も取り敢えずの目標を持って行動することができ、精神的指標にもなるもではないでしょうか。橋下氏(元大阪府知事)は次のように述べていました。

「(吉村知事は)うまく専門家と組織を動かしました。やっぱり安倍政権と吉村さんの組織マネジメントの違いがはっきり出たと思うんですね。決定的な違いはですね、専門家の使い方」

つまり、吉村知事は専門家に医療崩壊が生じない範囲を数値で示して欲しいという方向性を示して専門家に議論してもらったのに対し、安倍首相は大きな方向性を示さずに専門家に議論してくれと丸投げした形のようですね。丸投げされれば、感染の専門家ですから感染を抑える議論が進みますが、その中に経済の話等は出てきません。感染の専門家ですから。

そのようなことは、少し考えれば理解できるような気もしますが、今の安倍政権には助言する優秀なブレイン的な人はいないのでしょうか。先が思いやられます。