加速する梅干し離れ!!

コロナウイルスにも効くかも知れないと言う梅干が特に若い世代に敬遠されているらしい。梅干しに多く含まれているクエン酸には強い殺菌作用があり、梅酢に含まれる「梅酢ポリフェノール」にはインフルエンザウイルスの増殖を抑え、感染力を弱める効果があるという話もあるようで、今の時代にあった保存食の一つであるように思います。

産経新聞に次のような記事が載っていました。

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「酸っぱいのは苦手」 20年で半減、加速する若者の梅干し離れ

  ご飯のおともとして愛されてきた梅干しの消費が振るわない。1世帯あたりの年間支出額は近年のピークにあたる平成11年から減少傾向が続いている。若者が好まなくなったことが原因とみられ、世帯主が29歳以下では過去20年で半分近くに激減。70歳以上と比較すると5倍以上の差が生じている。梅収穫量全国一の和歌山県も例外ではなく、若者らに質問すると、「酸っぱいのは苦手」などという声が相次いだ。
 
総務省(旧総務庁)の家計調査によると、1世帯(2人以上)あたりの梅干しに対する年間支出額は、昭和60年の879円から62年に千円を突破、平成11年には近年のピークとなる1897円に達したが、その後減少傾向に転じた。ここ数年やや持ち直したが、昨年は再び前年を下回り、1474円に落ちた。

 和歌山県は、梅収穫量が昭和40年から昨年まで55年連続全国1位で、日本全体の約65%を占める「梅王国」だ。梅干し支出額を都道府県庁所在地と政令市別でみると、和歌山市は昨年、全国1位の3168円で、2位のさいたま市より千円以上多く、他都市を圧倒している。
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梅干の生産量の統計はないようですが、一般的に「梅王国」の和歌山県が最多とみられ、梅産地の同県みなべ町と隣接する田辺市で多くが製造され、両市町には梅の担当部署があるらしく、さすが梅産地の役場ですね。
「加速する若者の梅干し離れ」とありますが、確かに、私も若い頃は酸っぱいのが苦手であまり食べていませんでした。昔の家庭では母親が毎年梅干を漬けており、身体に良いからと言うことで食べさせられた思い出があります。家庭で漬けた梅干は酸っぱいに加えてさらに酷く塩っぱかったのが印象に残っています。結婚するまではほとんど食べていませんでしたが、嫁がこだわりの梅干好きで、ただ甘いだけ、減塩だけではなく、一般的な値段で購入出来るものの中から厳選して、長年食卓で食べているうちにおいしいものと認識するようになりました。
今ではただ酸っぱいだけでなく、カツオ味や蜂蜜等の甘味料の入ったもの、健康のため塩分濃度を抑えたもの等、色々なバリエーションの梅干が沢山出回っています。これだけいろんな味の梅干しが存在するからには、健康食品としてこれからも残っていく食材だと思われます。
今、梅干しを敬遠する若者が多いというよりは弁当やおにぎりを持参するより外食する若者が増えて、必然的に梅干しの消費量が減少しているのではないでしょうか。
最近食べた梅干で美味しかったものを一つ、写真を載せておきます。セイコーマートという北海道のコンビニにありましたが、和歌県みなべ町の生産なので北海道以外でも販売されているのではないかと思います。
 

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