コロナ自粛解除はコロナウイルスの消滅?

北海道では2月の末、本州では5月から続いていた不要、不急の用事は自粛すると言う自粛生活が、全国で6月から解除されました。経済活動も業種ごとに少しづつ自粛解除が進んでいるようです。

全国各地の様子を毎日テレビニュース等でみていると、各地の人出は急に解放されたように急激に増加しているようですね。東京等の駅の様子も今ではほとんど通常のような通勤ラッシュに戻りつつあるようです。ほとんどの人がマスクをつけているのはコロナ騒動の前とは全く違いますが、この急激な人出の増加はどうにかならないのでしょうか。自粛生活を徹底するために我慢してきたため、自粛解除という言葉の印象で、コロナが全くなくなったような感覚になっている人が多いのではないでしょうか。私の勤務地の北海道千歳市は発症人数では札幌市に次いで多いところですが、昼食時間の食事を出来るお店は、もう以前と変わらぬくらいの人出に戻っています。5月中は客が非常に少なく、すぐ食べてすぐ出てくればそれほど感染の危険も感じられませんでしたが、6月になってからは客席の人が多くてとてもお店に入る元気が出ません。私は自粛が解除されてから店にはあまり入らず、お弁当を買って車の中で食べています。千歳のお店は、ニュースで見るような間仕切りを付ける等の対策はあまりやってないようです。

夜の街の方はまだまだ段階的に解除するようですが、三密の典型のような接客は従来通りにはできなくなるようなので、これからの経営者形態を変えて行かなければならないのでしょうか。ワクチンができてしまえば、コロナを心配せずに経済活動が出来る様になるはずですが、そのワクチンが実用的になるまでにはかなり年数が掛かるもののようなので、当面は三密を避けるような経済活動を行っていくしかないようですね。

それにしても、言葉により受ける印象はかなり違うのではないでしょうか。あの「解除する」と言う言葉はもう少し何とかならなかったのでしょうか。実際には新たな発症者が減少してきているだけで、ウイルスが消滅した訳ではありません。それなのに「解除」という言葉により国民は全て解き放されたような感覚になってしまっているようです。

どうして、国はもう少し印象の鈍い「緩和」というような言葉を使えなかったのでしょうか。自粛解除よりも自粛緩和の方がかなり緩やかな印象を受けます。これの方が少しづつ行動範囲を広げて行ってもいいのかなというような印象で、今のような急激な人出の増加にはならなかったのではないでしょうか。